JSPOMSロゴマーク 日本小児口腔外科学会
Japanese Society of Pediatric Oral and Maxillofacial Surgery
千葉理事長
良質で安全な小児口腔外科医療を目指して
日本小児口腔外科学会理事長
東京医科大学口腔外科学講座 主任教授
千葉 博茂
 日本小児口腔外科学会は、平成元年(1989年)に発足した「小児口腔外科学研究会」を母体として、平成3年(1991年)学会となり、今日まで継続して活動してまいりました。本学会は、小児の健全な心身の育成を図るために、口腔領域でもその形態や機能の特徴を念頭においた診断や治療が必要とされ設立されたもので、平成21年9月末の正会員数は650余名を数えます。
 本学会は口腔外科、小児歯科を初めとする臨床各科の歯科医師、医師や歯科衛生士などの医療従事者で構成されておりますが、小児に対する歯科口腔外科医療という極めて制約された診療域であっても、さらに広い基盤から小児を理解するために,小児科学や精神医学をはじめとするさまざまな分野の学際的な研究や知識が求められるのは当然といえましょう。近年、小児医療を取り巻く環境は、日本経済の落ち込みや医療行政の混迷によって悪化の一途を辿っています。さらに進行しつつある少子化や小児のう蝕罹患率の減少に伴う疾病構造の変化もこれに拍車をかけているといえましょう。小児口腔外科の置かれている状況もこれと無縁ではありません。本学会はこのような社会や疾病構造の変化にも対応し、その要請に応えて口腔医療に責任ある地位を占めたいと願っております。
 学会誌「小児口腔外科」も平成21年度には第19巻1号が発刊予定となり、さらに、学術大会も年1回開催され、平成21年、22年度の第21回、第22回学術大会・総会の開催が決定しております。加えて、本学会では治療時の不測の事態に対応すべく、学術大会に歩調を合わせ、学会主催のAHA(アメリカ心臓協会)認定の BLSプロバイダーコースを開催しております。また、来年度から学会認定の「小児口腔外科専門医・指導医」の制度もスタートさせました。本学会では、この専門医の認可を得るためのいくつかの条件を設定し、上記のBLSプロバイダーコースの修了もその条件の一つといたしました。ぜひ会員各位は、ホームページ上の情報をご確認くださるようお願い申し上げます。
 医療の質をさらに向上させ、小児患者に良質で安全な医療を提供するためには、われわれ一人一人の真摯な研鑽も大切ですが、診療域や学閥を超えた会員各位の連携や学会発表による情報交換がなくてはなりません。本学会は開かれた情報公開、公平な役割分担さらに、適正な世代交代などによる近代的な学会運営を目指して参ります。どうぞ、会員各位のご理解とご協力をお願い申し上げます。